沖縄の広告代理店・アドスタッフ博報堂。
スーパーや携帯キャリア、ビール会社に商業施設、食品会社、自治体などなど、さまざまな県内企業の広告プロモーションを扱う会社です。
ここでは「アドスタッフ博報堂」って、どんな会社?どんな働き方をしているの?と
気になっている方向けに中の人のポートフォリオをご紹介。
入社のきっかけや仕事観や人生観など、働く人々の日常にスポットをあてました。

MD局 クリエイティブ所属

松田 夏姫

Natsuki Matsuda

浦添工業高校デザイン科→沖縄県立芸術大学デザイン学科卒業
好きなことはガチャガチャ巡り
今ハマっているのは休みの日の料理、弁当の常備菜を作るのが楽しい!

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入社3年目、家飲み・自炊が趣味!
クリエイティブ部門のオールラウンダー

ー 学生時代はどうでしたか?

絵を描くことが昔から好きで、高校生の時は油絵を描いたりしていました。沖縄県立芸術大学(以下、県芸)では、デザインを専攻していましたが、違った分野にも興味があり、建築や設計の授業にも参加していました。バナー制作のアルバイトをしたり、県芸の友人が出演する舞台やコンサートのフライヤーデザインを引き受けたり、自分の作品を展示会で発表したりと、デザインに関わる活動ばかりしていました。

大学生時代の作品

ー 学生時代の印象的なエピソードを教えてください

高校生の頃、卒展のポスターを作ることになったんです。自分では上手くできたかな?と思って担当の美術の先生に見せたら、いっぱいダメ出しされました。そこから何度もやり直してはダメ出しの繰り返し。挫けそうになったけど、最終的にOKをもらったポスターがたまたま文化祭を訪れたグラフィックデザイナーの方に褒められて。そこで誰かのためにデザインをすることの楽しさを知りました。 先生は怖かったけど、NGの制作物も全部捨てずに置いててくれて、ポスターの出来がどんどん良くな っていく過程が見えました。ずっと私の制作に付き合ってくれたんだなと思うと、今では感謝の気持ちです。この経験がデザインの道に進むひとつのきっかけになりました。

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完成した卒業作品展のポスター

ー 入社を決めた理由を教えてください

最初は県外での就職を希望していたんですが、就職活動しているときはコロナ真っ只中だったんです。「県外は無理かなー。県内で探そうかなー」と思って、どんな業種がいいだろう?と考えた時、「広告系なら色んな業種と関われそうで面白そう!」と思い、県内の広告代理店をリサーチしました。
アドスタッフ博報堂は県内の広告代理店の中でも実績が豊富で、幅広い業種の広告を手掛けていたので「ここなら仕事を通して成長できそう!」と思い、志望しました。

ー 入社前のイメージはどうでしたか?

とにかく忙しそう!徹夜で作業とかもあるのかなー?あと勝手に「体育会系なノリかな」と思ってました。
また、アドスタッフ博報堂は沖縄でも老舗の広告代理店で、貫禄や堅いイメージを持っていました。面接をした時に訪れた建物が今とは違い古くてちょっとボロくって。ある意味歴史を感じましたね(笑)。

ー 実際に働いてみて、イメージは変わりましたか?

私が入社したタイミングでちょうど社屋も移転して、フレッシュな雰囲気に変わった気がします。先輩方は体育会系ではなかったです(笑)が、ハッキリとものを言う・向上心がある方が多くて日々刺激をもらっています。
また、忙しい=徹夜ということではないのだな、と思いました。1年目から色んな仕事に関わらせてもらったので、脳みそはフル回転!そういう意味では忙しさは感じますが、夜遅くまで残って作業して、ずっと寝不足で、、、みたいな経験はないですね。良かった〜!

ー 1年目から現在(3年目)までの働き方の変化について教えてください

入社一年目の時からコンペ案件などに関わらせていただきました。
デザイナーのつもりで入社しましたが、他にも付随する業務があることを知りました。最初は広告業界は分業しているイメージでしたが、私は1年目からデザインだけでなく、コピーライティングやプランニングも担当しました。「こんなに多岐に渡る業務を担当するんだ」と知ったのが1年目ですね。そこから2年目はディレクション業務も加わり、現在はCM制作のディレクションが中心となっています。クリエイティブ全般をハンドリングするのは、ローカル企業ならではかも知れませんね。

ー 今までで「これが自分のベストワークだ!」という仕事はありますか?

1年目に中古車のキャンペーンのCMコンペの企画出しをした時なんですが、「車が全く出てこない」案を出しました。それを上司が採用してくれて、結果、コンペで採用されて今でも継続してお仕事をいただいています。中古車部門をきっかけに新車部門も任されるようになり、自分で仕事を生み出したという感覚がありました。
ベストかどうかは周りの評価もあるので自分だけでは断言できないんですけど、一番印象に残っている仕事ですね。

ー 上司や先輩たちから「成長したね」と言われることはありますか?

吸収力・吸引力がついてきた、と言われたことがあります。「吸引力」については人を引っ張る、惹きつける力だと思うのですが、ディレクション業務には必要な要素だと感じています。CM制作は内外さまざまな方々とチームになって仕事をするのですが、「松田だから協力するという方が増えている」と先輩に言われたときは、嬉しかったですね。

あと、お酒の飲み方が成長したとも言われました(笑)。私、お酒が好きでして!!!
でも大学生の頃はコロナ禍だったので全然飲み会ができなかったんですよね。卒業式の二次会に遅れて合流したら、一次会からいた友人たちは誰も飲んでなかったという想い出があります。。。今は社内やクライアントと一緒に楽しく飲めることができて嬉しいです!

ー この仕事をして身に付けたスキルを3つ挙げるとしたらなんですか?

うーん、、、自分で言うのは恥ずかしいですが、聞く力・構成力・度胸ですね。
クリエイティブの仕事って、自己表現だけではダメで「誰かのために表現する」ことを忘れてはいけないと思うんです。クライアントの要望は潜在的だったりするので、しっかりとヒアリングすることで表面化させ、それをクリエイティブに落とし込めるよう努めています。

構成力については、時間制限のあるCM制作において必要なポイントを伝えるために欠かせないので、仕事に取り組むうちに自然と強化された気がします。

一番実感しているのは「度胸」ですね!入社して、初めてプレゼンに挑んだときは、緊張で震えてうまく話せませんでした。今では「目の前のクライアントも同じ人間だ!」という心構えができて、まだまだ上手いとは言えませんが、震えるようなことはなくなりました。ちょっとの言い間違いくらいは愛嬌かな?と言う気持ちも芽生えています(笑)。

ー ここからは少しパーソナルな部分も聞かせてください
1.もし、今の仕事をしていなかったら、何をしていると思いますか?

教員免許を取っているので、美術の先生かなぁ。でも、今自炊の楽しさに目覚めたので料理人の道に進んでいるかも!

2.誰かと1日だけ入れ替わるとしたら?

ドラミちゃん!未来の道具を使ってみたいです。ドラえもんはのび太くんの世話が大変そうなので、ドラミちゃんの方が気楽で良い(笑)。

3.突然1週間休みになったとしたら、何をしますか?

休日は家で飲みながら料理をするのが楽しみなんですけど、手の込んだものはあまりやらないので、1週間休みになったら工程が多くて難易度の高いお菓子作りに挑戦してみたいです!
あと、漫画・ワンピースを読んだことがないので、全巻イッキ読みしたいです。

4.お気に入りのスポットはありますか?

私のおじいちゃんが平安座島に住んでいたこともあって、近くの浜比嘉島とかあたりも含めて好きなスポットです。
特に何があるっていうわけでもないのですが、幼い頃に感じた穏やかな空気感が思い出されて癒されるんです。最近では「本と商い ある日、」というカフェ兼セレクトブックでポップアップや展示会があったり、近隣の島でアートフェスが開催されたりしていて、それも楽しんでいます。

思い出が詰まった浜比嘉島の風景

ー 最後に、5年後はどんな仕事をしていたいですか?

アートディレクターとしてキャリアアップを目指しています。ディレクション能力をもっと養っていき、さまざまなクリエイティブに挑戦したい。
また、広告の知見を生かして新しい領域の仕事を生み出したいですね。また、沖縄生まれ・沖縄育ちだからこそできる表現を武器に、沖縄の魅力をもっと世の中の人に伝える仕事を手掛けたいです。